Blog71【積極的な内科治療Part2慢性腎臓病(腎不全含む)(その1)】

積極的な内科治療(尿路結石・尿石症・慢性腎臓病(腎不全含む))

 皆様、いつもご訪問いただきまして誠にありがとうございます。ねねともきなこです。

 次号Blog72から、トモの2022年4月30日以後の「積極的な内科治療」の経過について記載したいと思いますが、しばらく時間が空きましたので、これまでの内容ご確認という意味と、また、このBlogからお読みくださる方もおられると思いますので、以前記載いたしましたトモの2020年2月末から2022年4月30日までの「積極的な内科治療」結果を振り返りたいと思います。

【以下、Blog2からBlog16までのあらすじ】

 2020年2月末頃、トモのおしっこの血尿に気づき、かかりつけのK動物病院で診ていただきましたが、血液検査の結果「問題ない。」と言われました。しかし、その後も血尿が見られましたので、今度は別のA動物病院で診てもらいましたところ、血液検査のほか超音波検査が行われ、先生から、

右腎臓は萎縮しています。過去に詰まった石でその機能を失ったのではないかと思われます。左腎臓だけの状態ですが、左尿管に結石があり、尿管部分閉塞がみられます。左腎臓には他にも石が見えます。尿管が拡張しているので尿はそこから流れているようですが、石が移動して尿管を詰まらせてしまうと、左腎臓も悪くなってしまいます。血液検査の結果、BUN(尿素窒素)が33.6と上がってきており、CRE(クレアチニン)は1.69と正常ですが、今後、石が詰まってしまうと、右腎臓のように徐々に悪くなることが予想されますので、手術を含め、2次診療での受診をお勧めします。」とのご説明を受けました。

その時の状況については、

●以下のBlog2【病気発覚までの経過】で記載いたしました。

 また、2次診療動物病院での受診、検査の結果、詳細な病状が判明し、いくつか治療方法が示されました。

●詳細は以下のBlog3【2次診療動物病院受診までの状況】で記載いたしました。

 2次診療動物病院での検査結果からの「所見」「治療方法のご説明について」

左腎盂から3cm遠位に左尿管結石Φ2.8mm1個、尿管結石の近位で中程度尿管拡張あり、左腎盂の中程度拡張あり、左腎盂内に微細な結石あり、右腎萎縮、腎盂内に複数の結石あり

との所見のほか、以下の治療方法のご説明がありました。

「トモちゃんは左尿管結石とそれにともなう中程度の腎盂、尿管拡張がみられました。現在は腎数値の顕著な上昇は認めず、部分閉塞であると考えられます。完全閉塞に移行した場合には尿管切開による結石の摘出や、SUBシステムの設置を検討する必要があります。現在腎盂にも微細な結石を認めるので、尿管切開を行ってもその後結石が尿管内に移動することによって再閉塞が生じる可能性があります。SUBシステムの設置を行う場合には、術後合併症として感染や石灰化の注意が必要であり、定期的な洗浄処置が生涯必要となります。現在は部分閉塞で腎数値の顕著な上昇を認めないことから、まずは積極的な内科治療(静脈点滴やプラゾシンの投薬)を行っていただくことをお勧めします。内科治療により閉塞の改善が認められた場合にも、定期的な超音波検査を継続してください。完全閉塞に移行した場合には、すぐに外科的処置を行う必要があります。完全閉塞時には一般状態の低下や急激な腎数値の上昇が認められますので、そのような場合にはすぐにご連絡ください。」

とのことでした。

 その後、トモの病気を初めに発見してくだったA動物病院の院長先生 を受けた「積極的内科治療」を対応してもらえるかご相談して、院長先生に「一緒に頑張りましょう」と言っていただき、「積極的な内科治療」が始まりました。

●詳細は以下のBlog6【積極的内科治療の始まり】で記載いたしました。

「積極的な内科治療」の結果、

2020年9月30日の超音波検査で、

トモの左尿管を詰まらせていた

石が流れてなくなった

ことが判りました。その時の経過については、以下のBlog8Blog9で記載いたしました。

 トモの左腎臓にはまだ他にもいくつか石があり、それらの石が尿管に下りてきたときに左しかない尿管を再び詰まらせてしまうと前回の病状再来となりますので、それに対処するための内科治療となりました。 

 トモは左だけの腎臓となっており、

スペアの腎臓はもうありませんので、 

定期的な監視が必要

でした。

 トモは2020年2月に尿路結石と尿石症が見つかった時に既に、右腎臓は壊死して委縮しており、左腎臓は左尿管が石で詰まっていた期間の影響で、左腎臓は既に委縮が始まっており、エコーで見ると卵型ではなく、ボコボコしている状態ということでしたので、何%腎臓機能が残っているか分からないとのことでした。

 しばらくの期間、「皮下補液」をしていましたが、院長先生から「皮下補液」より「経口補水」の方が効率が良いとのお話があり、「皮下補液」をやめて、補水は「経口補水」に切り替え、投薬、療養食、サプリメントなど院長先生からお話があったものは全て与え、対応いたしました。

 2022年4月30日、超音波検査(腹部)を約8か月ぶり(前回は2021年9月6日)にしていただいたところ、

左腎臓にいくつもあった石が

全て排出されました。

 「積極的な内科治療」の結果、

 尿路結石→石流れる

尿石症→全て石が流れる

という状態にまで回復し、

トモの病気は

慢性腎臓病(腎不全含む)

のみという状態となりました。

尿石症→全て石が流れる の詳細は、以下のBlog10、Blog11、Blog12、Blog13、Blog14、Blog16で記載いたしました。

 以上がトモの「尿路結石」と「尿石症」を治療した「積極的な内科治療」Part1の経過です。

●次回は「積極的な内科治療」Part2として、Blog72【積極的な内科治療のPart2慢性腎臓病(腎不全含む)(その2)】

トモの慢性腎臓病(腎不全含む)

に関するさらなる「積極的な内科治療」について、記載していきたいと思います。

【ねねともきなこ猫介護日記】では、以下の介護日記を投稿しております。

積極的な内科治療(尿路結石・尿石症・慢性腎臓病(腎不全含む))
猫の尿路結石及び慢性腎臓病の積極的な内科治療
積極的な外科手術(尿路結石・尿石症)
「積極的な外科手術(尿路結石・尿石症)」の記事一覧です。
リンパ腫の治療(消化器型 低グレード→高グレード)
「リンパ腫の治療(消化器型 低グレード→高グレード)」の記事一覧です。

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