Blog64【リンパ腫の治療 その17(終)】

リンパ腫の治療(消化器型 低グレード→高グレード)

 ネネは抗がん剤治療を頑張っていましたが、突然、体調を崩し、2023年12月18日に虹の橋🌈を渡ってしまいました。
「ネネの体調の急激な変化の状況」と「亡くなるまでの経過」については、前号のBlog62【リンパ腫の治療 その16】に記載いたしました。

※ 前号のBlog62【リンパ腫の治療 その16】はこちら↓↓↓

 Blog62において、ネネが突然亡くなってしまったことについて、「ネネの体がどのように変化していったのか、12月30日にT先生と経過を振り返りながら解説をしていただこうと思っています。」とお伝えしておりましたが、12月30日にT先生に「ネネが亡くなった原因や亡くなるまでの経過(医学的に考えられる経過)」についてお聞きしてまいりました

T先生のご説明について

「ネネが亡くなった原因」については、「直前(12月16日の受診時)まで元気であったので、おそらくネネちゃんの体の中で、リンパ腫が原因でDIC(播腫性血管内凝固症候群)が起き、体中で小さい血栓ができてしまい、いろいろな血管を詰まらせ、それにより急激に肝臓や腎臓や脳も機能が低下しまったのではないかと思います。リンパ腫で亡くなる原因の半分がこれです。リンパ腫が抑えられているとDICは起きないのでリンパ腫が抑えられていなかったことが原因だと考えられます。突然体調が悪くなったので、DICが最も疑われます。ネネちゃんは確かに弱っては来てましたが、正直、こんなに急にこうなるとは思いませんでした。体力が落ちていたところに、DICが重なって、リンパ腫で最終的に亡くなっているのではないかと考えられます。」ということでした。

 また、「ネネの治療(何もしないで見守るは今回除く)についてどの選択(ステロイドor抗がん剤)がベストだったか」については、お聞きしましたところ、「治療をしない場合のほか、ステロイドの対処法でも、抗がん剤による治療でも、亡くなる時点では最後につらい時期が来ます。抗がん剤治療をせず、また、手術しなくても、痩せたり、吐いたり、下痢したりするので、自然に眠るように亡くなれることはないです。治療の負担をなくすということではステロイドだけでいく選択肢が一番良いが、その場合、長くは生きられないので、もしステロイドのみで対処していた場合、ネネちゃんはここまでは生きられなかったと思います。ネネちゃんの場合、発見時は低悪性度であったので、低悪性度の場合はクロラムブシルで2年前後生きられることも少なくなく、当初は期待が持てましたが、ネネちゃんはすぐにローグレードからハイグレードになり進行が速かった。年齢が若い(10歳)ので癌進行しやすかったのかもしれない。今まで見た猫ちゃんではクロラムブシルで1年以上健康を維持してどこかの時点でこのように悪化する感じが多かったので、ネネちゃんの病気は手ごわかった。抗がん剤でリンパ腫を抑えられた期間が長くなかった。抗がん剤が効いていれば良い時間を長く作れることができた。ステロイドだけではここまでは生きられなかった。」とのことでした。

「どれぐらいの猫ちゃんで抗がん剤は効く感じか」についてご質問しましたところ、T先生は、「抗がん剤は理論上、何パーセントくらいの子(猫)で効きますというのは出ているが、その子に相性がいいかどうかの問題がある。7~8割は抗がん剤効く感じ。低グレードでは抗がん剤クロラムブシルで治療して、飼い主さんとの良い時間を作って、高グレードになると(3週間毎の抗がん剤と毎週の抗がん剤の2種類のプロトコル)で治療していくが、高グレードではこの2種類のプロトコルしかなく、病気が手ごわければこれ以上は戦えない現状となる。ネネちゃんの病気は手ごわかった。リンパ腫を抑えられた時間が短く、リンパ腫が超えてくる感じとなった。栄養面で飼い主さんにサポートもしてもらっていたので、介護面は100%だったが、病気が手ごわかった。僕の力不足です。」とおっしゃられました。
 しかし、私としては、ネネのリンパ腫が高グレード化して、抗がん剤治療が厳しい道のりになっていることについては、リンパ腫がほとんどの期間で優勢になっていたので、わかっておりましたので、T先生には出来るだけの手を尽くして戴けたと思っておりまして、また、ネネは、3匹の猫のうち、一番飼い主がへの愛情が深く、ずっと一緒に居たいと思ってくれていることを態度に示してくれていたので、抗がん剤治療には迷いがなく、ネネが亡くなった経過については、ネネと飼い主の私が求めていたとおりの治療をT先生が尽くしてくれた結果、突然起こってしまったDICで命を落としたのだろうと思いました。DICの可能性を恐れると抗がん剤治療はそもそもできないと思いますので、この結果は悲しい結果でしたが、やむを得ない結果だったのだろうと思いました。

「ネネが抗がん剤で苦しんだかどうか」が気になったので、「抗がん剤治療をしないでステロイドだけでリンパ腫と闘う苦しみと抗がん剤の苦しみとどちらが苦しくないか」についてお聞きいたしましたところ、T先生は、「抗がん剤で体調悪くなる子とそうでもない子がいます。見た目上副作用が出ていない場合でも血液検査で白血球が減少の状況等を見ながら治療を進めていきます。これを念頭に置きながら治療を進めていくのですが、そもそもリンパ腫を抑えられていた時期が長くなかった。ステロイドだけだとこんなに生きられなかった。常にリンパ腫優勢だった。絶好調の時期あまり作れなかった。」というご説明から、ステロイドのみで緩和して延命できずに早い別れとなってしまうことがそもそも受け入れられなかったのに、この質問はよく考えるとあまり意味はありませんでした
 T先生はネネに抗がん剤が効いていた期間が短かったので、苦しかった期間も長くはなかったとおっしゃっているのだと思いました。
 ネネにとって半年の闘病中、特に、11月中頃からのご飯が食べられなくなった時期からの約1ヶ月が苦しかったのではないかと思いますが、この時の介護の時もいつも体を拭いたり世話をすると、嬉しそうにゴロゴロ喉を鳴らしながら、目が合う度目を細めてアイコンタクトしてくれたので、体は苦しいながらも、少しでも長く飼い主と暮らせたことを喜んでくれていたと思えます。

 T先生から、ネネのリンパ腫の治療についての総括として、「手術ができるタイプのリンパ腫であれば、手術に加えて抗がん剤とで1~2年生きられる子もいます。今回ネネちゃんの場合、初期(嘔吐がありすぐに連れて行った2023年6月)には超音波検査で何も映っておらず、できものはなく手術できるタイプのものではなかったので、抗がん剤一択の治療方針しかなかった。その後、腸のあちこちにリンパ腫ができ、ローグレードからハイグレードに早く進行したので、常にリンパ腫が優勢であった。できものがあれば手術して抗がん剤で抑え込めたと思うので、リンパ腫の種類によっては治療の選択肢が広がった。」とのご説明がありました。

消化器型リンパ腫の介護で感じたこと(亡くなる直前か?) 

12月18日に亡くなるまでの直前の体調変化のサイン
  • ネネは12月10日の便から鉄のにおいがしていたので、腸から出血していたのではないかということ。
  • 12月13日から便や尿の失禁があったこと(DICの影響か?)。
  • 12月14日は心音が弱くなっていたこと(DICの影響か?)。
  • 12月15日は心拍数が130~200と乱れていたこと(DICの影響か?)。
病状が一段階進んだと感じたサイン
  • 自力で食事が食べられなくなり、体重が3kgを切り、流動食を与えることとなったこと。
    (治療開始時の6月15日で4.2kg、11月11日3.3kg、12月2日2.94kg、12月16日2.7kg)

最後に(※最後の1週間を大切に過ごすために・・・)

 ネネとのお別れの時間がほとんど作れないまま、「突然のお別れ」となり、ネネに申し訳ない間違いを私がしたのではないか確認しないと居ても立っても居られない気持ちでした。
 T先生からネネの治療の経過や死因などについて上記のご説明をお聞きいたまして、「体力が落ちていたところに、DICが重なって、リンパ腫で最終的に亡くなった」という可能性が高いことが分かりました。

「ステロイドのみによる緩和対処法ではなく抗がん剤による治療を選択したこと」については、ネネが亡くなるまでのネネとの介護の期間のネネの様子をふと思い浮かべた時に、先程も記載いたしましたが、ネネの体を拭いてあげる準備をしていた際、毎日、背中をペタっと私の体にくっつけてきて、上を見上げて目を細めてアイコンタクトをしてくれ、介護中いつもゴロゴロ喉を鳴らしてくれたことや、動物病院でも看護師さんに処置していただく時にも同様にゴロゴロ喉を鳴らすので「いつもネネちゃんに癒されています。」と言われ、ネネは治療について「自分のためにやってくれているということ」をわかっていて、受け入れてくれていたことが思い出され、ネネは飼い主が好きでずっと一緒に居たいと思ってくれていたからなのか、それとも飼い主が好きで飼い主が選んだ治療方針なので、それならそれに従おうと思ってくれていたからなのかわかりませんが(ネネは本当にいい子だったんです・・・もうこういう猫には会えないと思います)、ネネは母親(私)と二人三脚で治療に臨むつもりでいてくれていたと感じられておりましたのでそれについては後悔はありませんでした。
 しかし、上記の「消化器型リンパ腫の介護で感じたことで記載したようなサインが近いうちに亡くなってしまう可能性があることにつながることが分かっていれば、最後の1週間をもっと大事に過ごせたのではないか」という気がいたしますので、特に「消化器型リンパ腫の介護で感じたこと」を記録しておきたいと思いました。

 ネネについてはこのような心通じ合う関係でしたが、トモときなこの場合ですと、2匹は自己中ですので(飼い主優先ではありませんので)、ゴロゴロ喉を鳴らすどころか、体を拭かれたり等自分に嫌なことをされるとすぐに怒って「ガーッ#」と言いますので、ネネの時と同方針で治療を進めても、このような形では終われなかったのではないかと思います。
 トモときなこの場合、自己中でストレスに弱いので、ネネの時にような抗がん剤治療には向いていないのではないかと感じますので、猫によって飼い主さんが選択される治療方針は、様々変わることになりそうだと思いました。
 
 このブログでは、介護の中で経験したことについて、良かったこと、悪かったこと全て記録して、大切な猫ちゃんと闘病なさっている方にとっての事前の情報の一つとなることができれば幸いと思っておりまして、大切な猫ちゃんが万が一病気になられた場合に、最適な治療を選択するため、獣医師の先生と活発な情報交換や情報共有、治療方針の決定などに少しでもお役に立ち、大切な猫ちゃんを助けることに繋がればとてもうれしく思っております。

 ネネがいなくなってから、様々な場面で、ネネがいなくなったことの寂しさや存在が大きかったということを感じるエピソードがありましたので、次回、Blog65【ネネとの思い出 その1(七七日忌供養に参加して)】以降で記載したいと思います。

●Blog65はこちら↓↓↓

 いつもお読みいただきまして、ありがとうございます🙇

ねねともきなこ

 

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