Blog62【リンパ腫の治療 その16】

リンパ腫の治療(消化器型 低グレード→高グレード)

 急遽、悲しいご報告をさせていただくことになりました。ネネが2023年12月18日(月)13時25分虹の橋🌈を渡りました。

 前回Blog61【ネネの体調の動画】において、12月17日のネネの体調について、

「一昨日(12月16日)の抗がん剤は副作用の少ないロイナーゼ(注用)が投与されましたが、昨日(12月17日)夜のネネの様子は、①激しい下痢、②食欲なし、③足元フラフラ、④何度もこもる様な声で鳴いてケージから出ようとしてうずくまってハアハア言ったりと、これまでないほど調子が悪くなっています。本日(12月18日)朝一番で、動物病院で診てもらおうと思います。」

とお伝えしておりましたが、12月18日に動物病院で入院中に息を引き取りました。
 この日はT先生が非番の日でしたので、トモの主治医の院長先生にネネを診ていただきました。
 病院に連れて行った際のネネの様子が↑に掲載の写真です。

 ネネのリンパ腫の治療については、この6か月間、「抗がん剤と治療」と「ネネの体力」とのバランスが取りにくく、抗がん剤が弱いとリンパ節が大きくなってしまい、強めるとネネの体力が消耗して激しい症状となり、「寛解」への道は困難でありスムーズにいきませんでした。
 
 この闘病中の6か月間のネネの体調については、Blog23【リンパ腫の治療 その1】からBlog61【ネネの体調の動画】までの写真や動画のほか、以下に掲載しました亡くなる前日までの動画のような状態であり、すぐに死んでしまうような状態ではなかったのですが、ここ数日で急激に体力が衰退し、体調の変化から1日も経たずに亡くなってしまいました。
 
抗がん剤に耐えながら「寛解」を目指して頑張ってきたのですが、持ちこたえることができませんでした。

 ネネは「寛解」を目指していましたが、もしそれが無理であった場合、癌に負けるか、抗がん剤に負けるかいずれかになるとは思っていましたが、12月18日は体調が急変したので、ネネの死を受け入れるための心づもりが全く出来ておらず、あまりの悲しさと寂しさで、ネネのことばかり考えながら、祭壇の前でネネのお骨と過ごし、一週間、ブログが書けませんでした。。。

 ネネが亡くなる時は、急ではなく、「今日が山です。」と言われるイメージでおり、急に亡くなることは予想していなかったので、ネネとはお別れの時間を設けておらず、それがとても心残りです。

 T先生にはネネのリンパ腫と体力の間でよく治療していただきまして、ネネも治療についてきてくれている状態でしたが、直前の抗がん剤を副作用の少ないロイナーゼ注用を投与したにも関わらず、突然、体調を崩し、手を打つ時間も許されず、亡くなってしまいました。ネネの体調の急激な変化と亡くなるまでの経過について、ネネの体がどのように変化していったのか、12月30日にT先生と経過を振り返りながら解説をしていただこうと思っています。

 ネネが亡くなるまでの体調の変化や経過を知ることにより、ネネのリンパ腫の闘病記録をとりまとめ、ネネの生涯の締めくくりとして記録しておきたいと思います。
 詳細は12月30日以降に記載したいと思います。


 亡くなる直前まで、ネネらしく、最後まで生きようと頑張ってくれていたことをお伝えしたいと思います。
 亡くなる前日の12月17日のネネの様子について詳しく記載いたします。

12月17日午前中から20時頃までのネネの様子

 12月10日以降、ネネの下痢は激しさを増し、失禁(便)をあちこちでするようになっていましたが、この日(12月17日)もケージ内で失禁(便)を何回もして、20時までに7回くらいペットシーツを交換しました
 Blog60【リンパ腫の治療 その15】でも記載いたしましたとおり、ネネはとてもきれい好きで、下痢がペットシーツに付いていたりすると、クシャクシャにして自分で端に寄せて踏まないようにして寝ていましたが、この日は何回も下痢をして、トイレに間に合わず失敗して、寝る場所に困り、下痢の近くで寝ていたりして、それに気づいてすぐにペットシーツを交換してということを朝から7回繰り返し、20時くらいまで過ごしていました
 ネネはご飯や飲水が自力ではできなくなっていたので、鼻から入れた管から流動食と飲水をしており、与える量のコントロールはしていたのですが、下痢が激しく、栄養の吸収状況と脱水が心配でした。


 平日は私は仕事でネネの昼間の様子が分からないのですが、12月17日(亡くなる前日)は幸い日曜日でしたので、朝からずっと様子を見ることができ、一日中ネネの世話をしながら様子を観察することができました
 12月10日以降、特に下痢の激しく、失禁が多くなり、12月14日以降は心拍数がやや減少、心音がやや弱めの感じになっておりましたが、12月17日20時頃に、「ネネの下半身が急に力が入らないような感じ」になり始め、「何度か鳴いてケージを出たがるような素振り(回数は1回だけ)」を見せ、「少し呼吸が乱れる(すぐに収まる)」場面がありましたが、前述を除いては12月17日のネネの様子は以下の21時51分と22時15分の動画のとおり、ここ1か月のネネの様子と特に変わらないようにも見えました。 

12月17日21時51分のネネの動画(亡くなる約15時間前)

 上の動画では、少し憂鬱そうにしていますが、すぐに亡くなってしまうような様子にも見えず、いつもどおりというような状況でした。

12月17日22時15分のネネの動画(亡くなる約15時間前)

 また、これは1つ目の動画の約30分後の動画ですが、自立して外の様子を覗ったりと、今にも亡くなりそうな状態ではなく、これもいつもどおりというような状態でした。

12月18日午前2時頃のネネの様子

 午前2時頃、下痢で汚れているネネの体を拭くため、ケージから出して、世話をしていた際は、ネネは自分で立ち上がって寝返りを打ったりして、下痢でガリガリになっているのが気になるくらいでいつもと同じ感じで、亡くなってしまう感じではありませんでした。
 その後、下痢ばかりしているネネに、栄養の吸収と脱水を心配して、飲水と流動食を与えようと、午前2時半頃、いつものように、鼻のカテーテルに水を5ml入れたシリンジを刺して、引っ張って、陰圧を確認してから水を与えようとしたところ、鼻のカテーテルから濁った水が引きあがって来て、ネネの体がおかしいと感じました。
 この時、ネネは少し弱ってよろよろしている感じでしたが、いつもの世話を受けている時と同じ感じでしたが、濁った水がシリンジを逆流してきたのはやはりおかしいと思い、H救急動物病院に電話しました。
 H動物病院は午前3時までということで、今から行ったのでは間に合わないということで、もう一つのK救急動物病院を教えていただきました。

12月18日午前3時頃のネネの様子と救急病院搬送の判断について

 もう一つの救急のK救急動物病院に連絡してネネの状態をお伝えしましたところ、電話に出てくださった獣医師の先生から「このまま血圧が下がってしまって脳に血液がいかなくなる可能性がある。」との話がありましたので、すぐにネネをケージに入れてタクシーを捕まえるため大きい通りまで走って行きました。
 私が大通りまで走っている途中に、ネネが私に聞こえるように、聞いたことないような唸るような鳴き声で鳴いたので、ハッと我に返り、瞬間に「病院に行くなと言っている。」ということだとすぐに感じたので、「わかった。ネネちゃんごめんね。帰ろうか。」自宅に引き返し、朝まで待って、いつも診ていただいている動物病院が開く時間まで待つことにしました。自宅に帰ってK動物病院にも連絡いたしました。外が寒かったので、寒くて鳴いたのかなとも思いましたが、私には「もうやめて。」と言っている気がしました。

 ネネは自分ではこれ以上無理だとわかっていたのだと思いますが、私が必死に動こうとしているので、力を振り絞っていつもと違う声を出して「やめて、帰ろう。」と言ったのだと思いました。
 ネネは他の2匹の猫や飼い主の心配ばかりする猫で、この時もそうだったのだと思います。
 自宅に帰ってネネをケージから出そうとしたところ、「ニャーン」と鳴いて、心拍と呼吸はありましたが、その時を境に反応が薄くなり、呼吸と心音はある状態でしたが、ぐったりして目を開いたまま瞬きをしなくなりました。やはり「救急病院に行かないで、やめて。」と言っていたんだと改めて思いました。
 もしかしたら亡くなってしまうかもしれないから、自宅でみんなで過ごしたい、知らない病院で検査をされながら死にたくないと言っている気がしました。
 私の考え過ぎとか気のせいかもしれないのですが、ネネの「ニャーン」という鳴き声でそのように言っている気がしました。
 これまでネネの治療については、「全て何でもやる」という方針で進めてきましたが、この時ばかりは「やめよう。」と思いました。もしネネが「ニャーン」と鳴かなかったら、そのまま突っ走ってタクシー捕まえて、K動物病院に連れていっていたと思いますが、今思えば、あの時、ネネが鳴いて思い留まらせてくれて、自宅に戻って全員で過ごせたことが、少しの時間ではありましたが、ネネとのお別れの時間となりましたので、本当によかったです。
 ネネ、知らせてくれてありがとう。。。
 もしあの時救急動物病院に連れて行っていたら、初めての診察ということで、いろいろ検査されることになり、その途中で力尽きて亡くなってしまうこともあり、そうなると私はすごく悲しんだと思いますし、いつも飼い主を気遣ってくれたネネは、最後まで飼い主を気遣ってお別れの時間を心配をして作ってくれて、本当にネネらしい最後だったと思います。(´ฅωฅ`)°。

12月18日(月)午前8時2分のネネの動画

 朝、動物病院に行く直前のネネの様子ですが、完全に反応がなくなり、呼吸と心音のみの状態となっていました。
 目が開いたままなので、危険な状態なのはわかりました。

12月18日朝、動物病院にて

 12月18日朝8時30分に、院長先生にネネを診ていただいた時に「ネネちゃんは体温と血圧が下がっていて、意識レベルがないので血液も採れない状態になっており、この状態でネネちゃんが頑張っているのが不思議なくらいです。まずは体を温めて、出来るだけのことをしたいと思います。」と言われました(トップに掲載している写真が朝動物病院に連れて行った時の診察台に横たわっている様子です)。
 この日は私が主催の穴を空けられない仕事があり、ネネを預けて一旦仕事に行き、何かあれば連絡していただくこととして、仕事を終わらせて病院に駆けつけることとしていました。
 ネネは目が開いたままでしたので、おかしいと思っていましたが、呼吸と心臓を止めないで頑張って生きようとしてくれているので、何とか持ち直してくれないかと祈りながら仕事に行きました。
 今思えば、院長先生はこの時点でネネの回復は難しいと感じていたのではないかと思いますが、心の準備が出来ていなさそうな私を見て、そこまではおっしゃらず「手を尽くしてくださる」と言ってくださいました。

12月18日13時20分呼吸停止の連絡と亡骸との対面

 仕事中、13時20分に私の携帯電話が鳴り、院長先生から連絡があり「やれるだけのことを尽くしましたが、ネネちゃんの呼吸が止まりました。後5分くらいで心臓も止まると思います。」との説明がありました。
 仕事を終わらせ、動物病院にネネを迎えに急いで行きました。院長先生からは、「原因については、血圧が低下しており採血ができない状況でしたが・・・、肝臓が働かなくなり急激に血中のアンモニアが増加したことで・・・、意識がなくなり・・・胆管も詰まっていて・・・。」など説明を受けましたが、ネネが急に亡くなってしまったことで細かい説明を理解することが難しく、目の前に亡くなってしまったネネがいて、頭の中がぼーっとしてきて、院長先生のご説明の言葉が頭に入ってきませんでした。
 涙が出てきて、早くネネを抱っこしたくて、先生の説明を聞くより、早く自宅に帰りたいと思い、先生に謝辞を述べ、早々に動物病院を後にして、帰宅しました。


 ネネを見ると、まだ目が少し開いていて、瞳孔も開いているので、いつもと同じネネの顔をしていて、まるで生きているようでした。ただ寝てるだけ・・・そんな顔をしていました。
 泣きながらずっと何時間もネネの亡骸を摩って、起きてこないか見ていましたが、呼吸をしているように見え、何回も瞬きをしてネネを見直しましたが、本当に亡くなっていました。


 何時間か泣きながらネネを摩りながら見ていて、夜になり、ネネが亡くなったということの実感が湧いてきて、明日は仕事を休んでネネの葬儀をしてあげないと・・・と現実的なことを思い始めました。

 近所の動物の葬儀をしている会社に連絡して、葬儀の手配をしました。
 
 ネネとのお別れの日は予期せず到来し、ネネを手放すことが出来ずに何時間もネネを摩って夜まで過ごしましたが、いくらネネを摩っても、ネネを手放す踏ん切りがつきそうにないので、仕事を休んだ明日のうちに葬儀をすませないと・・・と思い、心とは裏腹に現実的な行事を進めていくことにしました。

 ネネは可愛くて、優しくて、3匹の中では一番賢くて(トモときなこが喧嘩をしていると仲裁に入るなど)、3匹の中で一番控えめで、面倒見がよくて、飼い主大好きな(いつもスリスリ、少し触れただけでゴロゴロ喉を鳴らして、きなこを世話中に飼い主に向かって暴れるときなこに叱りに来てくれて、飼い主のことをいつも心配しているような、人間のような気持ちを持っており、それを態度で表現できる)子でした。
 そのため、私はネネが本当に可愛くて依存しているところがあり、ネネ自身も私の思いを感じていたと思いますが、何日経っても諦められそうにないので、思い切らないといけないと思いました。

 ネネが亡くなったことについては、振り返り、検証して、ネネの闘病日記をまとめないといけない、ネネとの思い出もまとめないといけない・・・と思いながら、このブログ運営しているおかげで、ネネのことでやらなければならないことがあるおかげで、ネネが居なくなった喪失感の一部が埋められている気がいたします。

 12月30日にT先生からネネの亡くなるまでの体について経過をお聞きして、Blog64「ネネのリンパ腫の治療 その17(終)」をまとめたいと思います。

●Blog64はこちら↓↓↓

 いつもお読みいただきまして、ありがとうございます🙇

ねねともきなこ

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