Blog114【ネネのリンパ腫の抗がん剤の治療がうまくいかなかった理由等】

リンパ腫の治療(消化器型 低グレード→高グレード)

 今回のBlogでは「ネネのリンパ腫の抗がん剤の治療がうまくいかなかった理由等」について、振り返りたいと思います。

 ネネのリンパ腫の治療において、「病気の早期発見、早期治療で、愛猫を助けることが出来なかったか」、「余命はどれくらいか」、「抗がん剤は効いたのか」、「抗がん剤を投与してリンパ節の大きさ、血液検査結果、食欲、体重、元気等がどう推移したか」等を検証してみて、「抗がん剤治療を止めて楽に過ごさせることの判断」や、「良質な最期の時間の過ごし方」等について、後悔含め思うところがありましたので、私なりに整理してみたいと思います。あくまでも「私見」ですので、ご参考ということでお考えいただきたいと思います。

症状の発見と受診の時期⚠️

 ネネのリンパ腫についての初めの症状は、2023年5月31日、6月7日、9日に嘔吐で、15日に動物病院を受診、19日、21日、22日も嘔吐したので、24日、25日に動物病院を受診、毛玉を吐くことが多い時期でもあり、初めの嘔吐から半月程度、様子をみてから受診しました。

 その間、獣医師に見て判断してもらうためネネの嘔吐物の画像を撮り、受診しました。画像は6月9日、19日、22日、7月3日、16日の物を撮影して、獣医師に見てもらいました。

 以下のBlog77【ネネの消化器型リンパ腫の初めの症状について】に写真を掲載いたしました。↓↓↓

 6月15日は経過の説明をして、嘔吐物の写真を獣医師に見ていただきましたが、獣医師の判断は吐き気止めで様子見となりました。その後も嘔吐が続いたため6月24日、25日も受診し、6月30日に「血液検査」、「超音波検査(貯留液検査」、「膵特異的リパーゼ」検査をして、小腸のリンパ節にリンパ腫の疑いが判明、7月2日は麻酔をして、「血液検査」、「内視鏡査」、「細胞を検査するたための手術」他、いくつかの検査を行ない、7月8日に検査した「病理検査」と「クローナリティ解析」などの検査結果をお聞きして、ネネの病名が「小腸にリンパ腫(低グレード)」が確定いたしました。

 初めての症状から1か月、初めに受診してから、24日経過していました。

 リンパ腫の正確な早期発見のためには細胞の検査が必要になりますが、7月2日の麻酔を使った「血液検査」、「内視鏡査」、「細胞を検査するたための手術」他のいくつかの検査は、費用が高額であることもあり(ネネの場合は19万円弱かかりました)、直ぐに「やりましょう」とはなりません。獣医師がこの検査を行う必要があると飼い主に伝えるには、一定の検査後必要を認めた時になるため、そのことも踏まえて、リンパ腫の早期発見のため、獣医師にこの検査が必要である判断を早くしていただくためには(この検査を経ないと、リンパ腫が低グレードか高グレードか判らず治療方針も決められない)、初診の時期の早さと飼い主によるできるだけ詳細な経過の報告(嘔吐物や下痢の画像含む)等により、獣医師の早期の判断に結びつく動きを飼い主もすることで、リンパ腫の発見、そして適切な治療の開始を早められると思いました

 しかしネネのリンパ腫の場合は、結論から言いますと、結局どの抗がん剤もほとんど効かなかったので、数日早くこれらの検査をしてリンパ腫であることが少し早く判明していたとしても、ネネの命が助からなかったのではないかと思いますが、抗がん剤が効くタイプのリンパ腫に罹患した猫ちゃんの場合は、上記の赤いアンダーラインの部分の期間を短くしたり、獣医師の正確かつ迅速な判断に資するような画像を撮ってお見せすることで、早期に治療に入れると思いますので、その点については有効だと思いました

治療方針の選択と余命⏳

 主治医から治療法や対処法について、「①抗がん剤、②ステロイド(緩和)、③各種対処法の薬などのご説明を受け、これらのうちの全部又はいくつか組み合わせて、治療または対処法をしていくことになるため、飼い主様が選択してください。また、抗がん剤は効く場合と効かない場合もあり、効かない場合は別の抗がん剤を使っていくことになるが、選択肢が狭まっていくため、使っている抗がん剤が効かないという判断は慎重に見極めて、次の抗がん剤を使っていかなければならないです。」というご説明がありました。 

 ネネはリンパ腫発覚時は、十二指腸リンパ腫低グレードで、余命は、「全く何も治療しないと数週間、対処法だけだと数か月、抗がん剤治療をすると中央値で2年です。まずは6か月を目指していくような感じになると思います。」ということでしたが、その後リンパ腫が高グレードになり、改めて余命をお聞きしたところ、「抗がん剤治療で余命3ヶ月くらい」とのことでした。

 抗がん剤をしなかったら低グレードであと数ヶ月で確実に死んでしまう、抗がん剤治療をしたら余命が伸びて寛解するかもしれないということであり、当初ネネのリンパ腫が見つかったのが、寛解が期待できる低グレードの段階であったこともあり、私の場合は抗がん剤治療で寛解を目指して、ネネと少しでも永く一緒にいようと決め、治療を開始しました。

 高グレードになったことが判った時点で、低グレード時の抗がん剤が効かなかったことから、高グレードでも抗がん剤が効かないのかをネット検索で調べましたところ、「高グレードの猫で3年生存した例」を見つけました。高グレードでも抗がん剤が効かないことが明らかとまでは言えないということで、この頃は、ネネが少しでも永く生存してくれることに向けて必死でしたので、高グレードになっても、引き継ぎ、抗がん剤治療にかけることにしました。しかしこの時のこの判断は、今思えば、もう少し主治医に質問して検討してからにすれば良かったと後悔している部分でもあります

ネネが亡くなった原因🩺

 ネネのリンパ腫が見つかったのが、寛解が期待できる低グレードであったともあり、抗がん剤治療で寛解を目指してネネと少しでも永く一緒にいようと決め、抗がん剤治療開始しましたが、高グレードに移行し治療が厳しくなりました。

 抗がん剤治療の経過については、ネネのリンパ腫は低グレード時、高グレード時の全期間において、抗がん剤を投与するも、リンパ腫の方が優勢で、総じて抗がん剤が効いていない期間が多いという経過をたどりました。そして、リンパ腫で体力が落ちている時にDIC(播腫性血管内凝固症候群)が起き、急に亡くなってしまいました(亡くなる数日前の体調と死亡直前の状態、血液検査血液検査などから主治医により推定された死因です)。

 そろそろ覚悟してください等の予告なく急にネネが亡くなったので、ネネがなぜ突然亡くなったのかが分からず、主治医の先生にお尋ねしたところ、「ネネが亡くなった原因」について、以下のようにご説明してくださいました。ご参考になさっていただければと思います。 

【以下主治医の説明】               「直前(12月16日の受診時)まで元気であったので、おそらくネネちゃんの体の中で、リンパ腫が原因でDIC(播腫性血管内凝固症候群)が起き、体中で小さい血栓ができてしまい、いろいろな血管を詰まらせ、それにより急激に肝臓や腎臓や脳も機能が低下しまったのではないかと思います。リンパ腫で亡くなる原因の半分がこれです。リンパ腫が抑えられているとDICは起きないのでリンパ腫が抑えられていなかったことが原因だと考えられます。突然体調が悪くなったので、DICが最も疑われます。ネネちゃんは確かに弱っては来てましたが、正直、こんなに急にこうなるとは思いませんでした。体力が落ちていたところに、DICが重なって、リンパ腫で最終的に亡くなったのではないかと考えられます。」

 また、「どれぐらいの猫ちゃんで抗がん剤は効く感じか」についてご質問しましたところ、

【以下主治医の説明】              「抗がん剤は理論上、何パーセントくらいの子(猫)で効きますというのは出ているが、その子に相性がいいかどうかの問題がある。7~8割は抗がん剤効く感じ。低グレードでは抗がん剤クロラムブシルで治療して、飼い主さんとの良い時間を作って、高グレードになると(3週間毎の抗がん剤と毎週の抗がん剤の2種類のプロトコル)で治療していくが、高グレードではこの2種類のプロトコルしかなく、病気が手ごわければこれ以上は戦えない現状となる。ネネちゃんの病気は手ごわかった。リンパ腫を抑えられた時間が短く、リンパ腫が超えてくる感じとなった。栄養面で飼い主さんにサポートもしてもらっていたので、介護面は100%だったが、病気が手ごわかった。僕の力不足です。」とおっしゃられました。

 そして更に、「ネネの治療(何もしないで見守るは今回除く)についてどの選択(ステロイドor抗がん剤)がベストだったか」についてもお聞きしましたところ、

【以下主治医の説明】              「治療をしない場合のほか、ステロイドの対処法でも、抗がん剤による治療でも、亡くなる時点では最後につらい時期が来ます。抗がん剤治療をせず、また、手術しなくても、痩せたり、吐いたり、下痢したりするので、自然に眠るように亡くなれることはないです。治療の負担をなくすということではステロイドだけでいく選択肢が一番良いが、その場合、長くは生きられないので、もしステロイドのみで対処していた場合、ネネちゃんはここまでは生きられなかったと思います。ネネちゃんの場合、発見時は低悪性度であったので、低悪性度の場合はクロラムブシルで2年前後生きられることも少なくなく、当初は期待が持てましたが、ネネちゃんはすぐにローグレードからハイグレードになり進行が速かった。年齢が若い(10歳)ので癌進行しやすかったのかもしれない。今まで見た猫ちゃんではクロラムブシルで1年以上健康を維持してどこかの時点でこのように悪化する感じが多かったので、ネネちゃんの病気は手ごわかった。抗がん剤でリンパ腫を抑えられた期間が長くなかった。抗がん剤が効いていれば良い時間を長く作れることができた。ステロイドだけではここまでは生きられなかった。」ということでした。

抗がん剤は効いたか💉

❶低グレード時の抗がん剤

「プレドニゾロン錠5mg(ステロイド)」で緩和しながら、7月8日、7月15日、7月22日、8月5日、8月12日、8月19日、9月2日、9月9日、9月16日、9月30日に「クロラムブシル錠(抗がん剤)」の投薬を受けネネに与えました。

 しかし、10月19日に「クロラムブシル錠(抗がん剤)」が効いていない可能性があるとして、「細胞診検査」などの外部の機関に出している検査結果が出るまでのつなぎということで、「ロイナーゼ注用」という抗がん剤を打ってもらいましたが、クロラムブシル錠は効いておらず、10月25日にネネのリンパ腫が高グレード化していることが判りました

❷高グレード時の抗がん剤

 10月25日にネネのリンパ腫が高グレード化していることが判り、高グレード用の抗がん剤である「ニドラン注射用」を投与しましたが、この抗がん剤はネネに効かず、11月10日につなぎの「ロイナーゼ注用」を使用した後、以後は3種類の抗がん剤を順次打っていくこととなり、11月18日に1種類目「オンコビン注射用」、11月23日に2種類目の「抗がん剤(注射用エンドキサン)」を投与しましたが、体重が更に減少したので、12月2日、12月16日両日、つなぎの「ロイナーゼ注用」の投与となりましたが、リンパ腫が原因でDIC(播腫性血管内凝固症候群)が起き、体中で小さい血栓ができてしまい、いろいろな血管を詰まらせ、それにより急激に肝臓や腎臓や脳も機能が低下し、2023年12月18日にネネは体調が急変して、旅立ってしまいました

 ネネのリンパ腫には、低グレードの時も、高グレードになってからも、「リンパ節の大きさ」、「血液検査結果」、「体重(食欲)」、「家庭でのTPR測定(元気・食欲・飲水量・呼吸量・心拍数・体温)」等の経過から、抗がん剤はほとんど効いていない状況でした。具体的には、ネネの抗がん剤治療は、リンパ腫が強く抗がん剤が少し効いてもすぐに効かなくなり、リンパ腫が抗がん剤を超えてくる状況でした

リンパ腫(低グレード→高グレードのリンパ節、血液検査結果、体重等の状態🏥

❶リンパ節の大きさ(高グレード以降)                10月25日 4.3mm、11月1日 2〜3mm        11月10日 5〜6mm、11月15日 3〜4mm      11月23日 3〜4mm、12月2日 3mm        12月9日 1.2〜4mm、12月16日 1.2〜4mm

❷血液検査結果(高グレード以降)        HCT(ヘマトクリット)             10月25日24.6%、11月1日26.8%          11月8日30.8%、11月10日29.2%           11月15日25.1%、11月23日26.8%          12月2日23.4%、12月9日21.9%           12月16日21.0%                  ALB(アルブミン)               10月25日2.6d/dl、11月1日2.8d/dl         11月8日2.2d/dl、11月10日2.1d/dl         11月15日1.8d/dl、11月23日2.1d/dl        12月2日2.4d/dl、12月9日2.8d/dl         12月16日3.4d/dl                GOT                     11月15日24u/l、12月2日92u/l          12月9日49u/l 12月16日143u/l        ALP                      11月15日38u/l、12月2日97u/l          12月9日50u/l 12月16日40u/l        WBC(白血球数)                10月25日147 10^2/μL             11月1日123 10^2/μL              11月8日198 10^2/μL              11月10日135 10^2/μL             11月15日178 10^2/μL             11月23日229 10^2/μL             12月2日258 10^2/μL              12月9日250 10^2/μL              12月16日433 10^2/μL

❸体重                      7月2日4.0kg、8月5日3.78kg            9月9日3.7kg、9月16日3.5kg            9月30日3.58kg、10月14日3.4kg           10月25日3.52kg、11月1日3.64kg         11月8日3.30kg、11月10日3.30kg          11月11日3.30kg、11月12日3.30kg         11月15日3.24kg、11月23日3.04kg        11月26日3.00kg、12月2日2.94kg          12月9日3.2kg、12月16日2.7kg

❹主治医日通院の度に提出していた「家庭でのTPR測定(元気・食欲・飲水量・呼吸量・心拍数・体温)」(高グレード以降)は以下のとおりでした。画像の解像度が悪く見えにくくて申し訳ございません。                     12月10日以降の備考欄に体調の悪化がありますのでご覧ください。12月10日「便から鉄のにおい、流動食吐いた」、12月11日及び12日「下痢」、12月13日「下痢、失禁(便)」、12月14日〜17日「心音弱い、失禁(便・尿)」でした

最期の抗がん剤投与前の体調(亡くなる8日前から特に悪化)🐈

 12月9日の抗がん剤(ロイナーゼ注用)では体重が3.2kgまで回復し、リンパ節の大きさは1.2mm~4mmと前回とほぼ同じで、下痢も治まり、血液検査の結果も治療できないほどは悪化していないということで、12月16日は攻めの抗がん剤(オンコビン注射用)を投与となっていました。
 12月9日以降のネネの体調については、「家庭でのTPR測定(元気・食欲・飲水量・呼吸量・心拍数・体温)」の備考欄にも記載していますが、12月10日は流動食を吐いてしまい、12月11日以降本日(12月16日朝まで)はずっと激しい下痢、そのほか、これまでなかった下痢と尿の失禁、便か尿に血が混じっているのか、猫砂を掃除すると鉄のにおいがして、ご飯は自力では全く食べられず流動食のみとなり、心拍数も下がり気味になりました。
 上記のとおり症状はひどいのですが、一方で、この頃からよく鳴き始め、子犬のように「キューン」と頻繁に鳴いてケージから出たがり、そういう時は元気そうにも見え、目もしっかりしていて、しかしいつもの鳴き方ではないので、元気なのか、お腹が痛くて鳴いてるのか、よくわからない状況でした

 今思えば、「体調が悪いよママ」と知らせてくれていたのかもしれませんが、元気なようにも見え、わかりませんでした。以下に動画を掲載しますので、こういう時は抗がん剤(ロイナーゼ注用であっても)危ないかもしれません

 詳細はBlog60【リンパ腫の治療 その15】に記載しております↓↓↓

亡くなる8日前以後の動画🐈‍⬛

❶亡くなる8日前以降(12月10日〜14日)の動画

❷亡くなる前日(12月17日)からの動画

抗がん剤治療中止するかの判断

❶抗がん剤治療について、リンパ腫が強く抗がん剤が少し効いてもすぐに効かなくなり、リンパ腫が抗がん剤を超えてくる状況の中で

 ネネの治療に際し主治医からは「抗がん剤は効く場合と効かない場合がある」との事前説明は受けておりました。                   更に主治医は                      「抗がん剤は理論上、何パーセントくらいの子(猫)で効きますというのは出ているが、その子に相性がいいかどうかの問題がある。7~8割は抗がん剤効く感じ。低グレードでは抗がん剤クロラムブシルで治療して、飼い主さんとの良い時間を作って、高グレードになると(3週間毎の抗がん剤と毎週の抗がん剤の2種類のプロトコル)で治療していくが、高グレードではこの2種類のプロトコルしかなく、病気が手ごわければこれ以上は戦えない現状となる。ネネちゃんの病気は手ごわかった。リンパ腫を抑えられた時間が短く、リンパ腫が超えてくる感じとなった。栄養面で飼い主さんにサポートもしてもらっていたので、介護面は100%だったが、病気が手ごわかった。僕の力不足です。」          とおっしゃっいました。

 抗がん剤が効くか効かないかはやってみないとわからないと思いますが、皆様の猫ちゃんの治療の途中で、効きが良いか悪いかは説明を受けますので、「リンパ節の大きさ」、「血液検査結果」、「体重」、「家庭でのTPR測定(元気・食欲・飲水量・呼吸量・心拍数・体温)」、「家庭でのTPR測定(元気・食欲・飲水量・呼吸量・心拍数・体温)」など飼い主が記録して獣医師に提出しているデータと、ネネのデータをと比較して、更に「ネネが亡くなる直前の動画やBlog62の動画(上に添付)」を見ていただき、総合的に判断した上で、大切な猫ちゃんとどういう時間を過ごすのか判断していただければと思います

 「家庭でのTPR測定(元気・食欲・飲水量・呼吸量・心拍数・体温)」に記載のとおり、12月10日以降の備考欄に体調の悪化がありますのでご覧ください。12月10日「便から鉄のにおい、流動食吐いた」、12月11日及び12日「下痢」、12月13日「下痢、失禁(便)」、12月14日〜17日「心音弱い、失禁(便・尿)」でしたし、鳴いたりしていたので、抗がん剤(ロイナーゼ注用)が出来ない程の血液検査結果が悪い状況でなかったとしても、結果からすると、抗がん剤の投与は要注意な体調だったかもしれないと、ネネが亡くなってから思いました

「家庭でのTPR測定(元気・食欲・飲水量・呼吸量・心拍数・体温)」を獣医師に提出して確認していただいて、ネネが鳴いて柵から出たい素振りを見せていつもと異なっていたとお伝えはしましたが、血液検査結果での判断を変えさせる程の情報でない限り、加味されないと思います(そういうことも大事に拾われる獣医師もおられるかもしれませんが、情報が多いと、選択が複雑になり、よほどの情報でない限りは流れていくものと思われます)ので、大切な我が子の体調は、最期は一番、飼い主が分かっているところもあるので、我が子の🆘は見逃さないようにしなければならないように思いました

抗がん剤リンパ腫を倒せておらず体力が落ちていた時にDIC(播腫性血管内凝固症候群)が重なったこと

 低グレードの抗がん剤、高グレードになってからの抗がん剤いずれも(計4種類)効かなかったため、リンパ腫を抑えられず、主治医からは                    「直前(12月16日の受診時)まで元気であったので、おそらくネネちゃんの体の中で、リンパ腫が原因でDIC(播腫性血管内凝固症候群)が起き、体中で小さい血栓ができてしまい、いろいろな血管を詰まらせ、それにより急激に肝臓や腎臓や脳も機能が低下しまったのではないかと思います。リンパ腫で亡くなる原因の半分がこれです。リンパ腫が抑さDICは起きないのでリンパ腫が抑えられていなかったことが原因だと考えられます。突然体調が悪くなったので、DICが最も疑われます。ネネちゃんは確かに弱っては来てましたが、正直、こんなに急にこうなるとは思いませんでした。体力が落ちていたところが重なって、リンパ腫で最終的に亡くなっているのではないかと考えられます。」という説明を受けたと先程も申し上げましたが、これについても、「家庭でのTPR測定(元気・食欲・飲水量・呼吸量・心拍数・体温)」を獣医師に提出して確認していただいて、ネネが鳴いて柵から出たい素振りを見せていつもと異なっていたとお伝えはしましたが、血液検査結果での判断を変えさせる程の情報でない限り、加味されないと思いました(そういうことも大事に拾われる獣医師もおられるかもしれませんが、情報が多いと、選択が複雑になり、よほどの情報でない限りは流れていくものと思われます)ので、大切な我が子の体調は、最期は一番、飼い主が分かっているところもあるので、我が子の🆘は見逃さないで、「最期の抗がん剤はもうやめる」の判断は、危険感受性を研ぎ澄まして、自分でするように構えていないといけないように思いました。

最期の時間の過ごし方を良質なものにするために⚜️

「家庭でのTPR測定(元気・食欲・飲水量・呼吸量・心拍数・体温)」に記載のとおり、12月10日以降の備考欄に体調の悪化を記載しておりますように、                   ●12月10日「便から鉄のにおい、流動食吐いた」   ●12月11日及び12日「下痢」            ●12月13日「下痢、失禁(便)」          ●12月14日〜17日「心音弱い、失禁(便・尿)」   であり、また12月16日は、いつもと異なる声で鳴いたり、柵から出たい素振りをしていたのだから、抗がん剤(ロイナーゼ注用)が出来ない程の血液検査結果が悪い状況でなかったとしても、結果からすると、抗がん剤の投与は危険な体調だったかもしれないと、ネネが亡くなってから思いました

 前項でも記載いたしましたが、「家庭でのTPR測定(元気・食欲・飲水量・呼吸量・心拍数・体温)」を獣医師に提出して確認していただいて、ネネが鳴いて柵から出たい素振りを見せていつもと異なっていたとお伝えはしましたが、血液検査結果での判断を変えさせる程の情報でない限り、獣医師から判断材料に加味されないと思いました(そういうことも大事に拾われる獣医師もおられるかもしれませんが、情報が多いと、選択が複雑になり、よほどの情報でない限りは流れていくものと思われます)ので、大切な我が子の体調は、最期は一番、飼い主が分かっているところもあるので、我子の🆘は見逃さないようにしなければならないように思いました。
 前項でも記載いたしましたが、「最期の抗がん剤はもうやめる」の判断は、自分でするように構えていないといけないと思いました

 ネネのリンパ腫が高グレードになった際、高グレードの抗がん剤の予後についてネット検索で「高グレードの猫で3年生存した例」を見つけましたが、「これは稀なケースでありほとんどあり得ないし、高グレードだと抗がん剤治療で余命3ヶ月くらいだから、3ヶ月を例えば数週間になっても良いから、ネネと最期の時をゆっくり過ごそう。」と思えれば、ネネとは急に別れることはなかったと思いますが、ネネのことを諦めることが出来なかったので、この時はそのまま抗がん剤を継続してしまいました。

 しかし、上記のとおり、ネネの体調が悪化したり、何かを知らせていたかもしれなかった(最期の挨拶したかったかもしれない)のだから、この経験をした今の私がまた同じことに遭遇したらと思うと、獣医師に低グレードから高グレードへの移行時の抗がん剤治療について、どの程度の成功率か(猫のこれまでの経過によって成功率変わるのか、低グレードで抗がん剤ある程度効いていた猫とそうでない猫で成功率が異なるのかなど含めて)など詳しくお聞きして、良い回答でなければ、一般的な余命が3ヶ月くらいになっていたのだから、残りの時間の過ごし方など含め、改めてさらなる抗がん剤の投与は検討する(たぶんやめる)と思いました

 リンパ腫が高グレードになってからの抗がん剤は、特に慎重に判断が必要で、「①リンパ腫への抗がん剤の効き状況を勘案する、➁DIC(播腫性血管内凝固症候群)ほかのリンパ腫の死亡の原因となるものの説明を受けておくく(リスクは把握しておく)、③愛猫の残された体力の見積もりをする(獣医師よりずっと介護しているので我が子の体調の変化は細かいことまで感じている)、④愛猫と飼い主さまの望む最期の時間の過ごし方を改めて検討する」等、「愛猫とのお別れを見据えた準備」が必要だと思いました

 愛する猫ちゃんとの残された時間がどれだけか、どのように家族として時間を過ごすのか、どういう治療に切り替えるのか(切り替えないのか)、「適切なタイミングでお考えになりご判断いただくこと」で、不意に大切な愛猫との別れに遭遇することがないようになさっていただきたいと思います。

 そのため獣医師に、「高グレードになると、体力弱るので、リンパ腫の半数で亡くなる原因のDIC(播腫性血管内凝固症候群)とか、・・・など突然起きて亡くなることもあるので、そういう心構えで猫ちゃんと大切な時間をお過ごしください。」くらいな注意喚起は適切なタイミングで説明が受けられるように事前に依頼しておかれると良いかと思います

 私はもし、ネネの死をある程度予測できていたとしたら、ネネに何日も掛けて、スキンシップしながら、私が母親であること、生まれてきて一緒に暮らせて幸せだったこと、今もネネを手放せないで心配していることを伝えながら、最後に命が尽きる瞬間まで、幸福な気持ちで旅立たせてあげたいと思うのです。

 愛猫と残された時間が短い(数日)可能性が生じたタイミングで、理由も含めて伝えていただけるよう、事前にハッキリと獣医師に伝えておいて、獣医師とのコミュニケーションを十分に確立させておくことが重要だというふうに思いました。愛猫の急死で、重いペットロスにならないためにも…是非…。

最後に… ✅

「ネネの治療(何もしないで見守るは今回除く)についてどの選択(ステロイドor抗がん剤)がベストだったか」については、獣医師からのご説明をもう一度引用いたしますと、           「治療をしない場合のほか、ステロイドの対処法でも、抗がん剤による治療でも、亡くなる時点では最後につらい時期が来ます。抗がん剤治療をせず、また、手術しなくても、痩せたり、吐いたり、下痢したりするので、自然に眠るように亡くなれることはないです。治療の負担をなくすということではステロイドだけでいく選択肢が一番良いが、その場合、長くは生きられないので、もしステロイドのみで対処していた場合、ネネちゃんはここまでは生きられなかったと思います。ネネちゃんの場合、発見時は低悪性度であったので、低悪性度の場合はクロラムブシルで2年前後生きられることも少なくなく、当初は期待が持てましたが、ネネちゃんはすぐにローグレードからハイグレードになり進行が速かった。年齢が若い(10歳)ので癌進行しやすかったのかもしれない。今まで見た猫ちゃんではクロラムブシルで1年以上健康を維持してどこかの時点でこのように悪化する感じが多かったので、ネネちゃんの病気は手ごわかった。抗がん剤でリンパ腫を抑えられた期間が長くなかった。抗がん剤が効いていれば良い時間を長く作れることができた。ステロイドだけではここまでは生きられなかった。」とのことでしたが、

リンパ腫の治療においては、獣医師のご説明のとおり、どの治療方法でも、亡くなる時点では最後につらい時期が来て、痩せたり、吐いたり、下痢したりするので、自然に眠るように亡くなれることはないことのほか、低悪性度の場合はクロラムブシルで2年前後生きられることもあるが、抗がん剤は効かないと残りの時間が当初予定より減少し始めるので、そういう病気であることを念頭に、皆様の大切な猫ちゃんとのお別れまでの時間を最大限確保なされ、悔いのない時間をお過ごしいただきたいと切に願ってやみません。🙏🐈🍀

🌸🏵️🌺🪻🌼🌹

 これまでのネネの闘病経過はこちら↓↓↓

リンパ腫の治療(消化器型 低グレード→高グレード)
「リンパ腫の治療(消化器型 低グレード→高グレード)」の記事一覧です。

 また、トモの尿路結石及び慢性腎臓病の闘病経過はこちら↓↓↓

 トモの尿路結石症、尿石症、慢性腎臓病(腎不全含む)の【積極的な内科治療】の全体版は、こちら↓↓↓です。

積極的な内科治療(尿路結石・尿石症・慢性腎臓病(腎不全含む))
猫の尿路結石及び慢性腎臓病の積極的な内科治療

 さて、次回はBlog115【トモの長引く軟便と下痢の受診】を投稿したいと思います。

 いつもお読みくださりありがとうございます🙇

ねねともきなこ🌸

【ねねともきなこ猫介護日記】      サイトマップをまとめました

❶尿路結石・尿石症              トモ・・・積極的内科治療           ネネ・・・外科手術(腎臓と膀胱を直接繋ぐ)  ❷消化器型リンパ腫(低グレード→高グレード) ネネ・・・抗がん剤、緩和措置          ❸外鼻孔狭窄                 トモ・・・外鼻孔狭窄拡張手術          ❹骨軟骨形成不全               トモ・・・経過観察(レントゲン写真あり)

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