Blog132【高血圧症〜尿路結石・尿石症の克服〜積極的な内科治療Part2慢性腎臓病(腎不全含む)(その4)】

高血圧

 2025年4月26日はトモの高血圧症、慢性腎臓病(腎不全)等を診ていただく通院日でした。高血圧症と診断された2025年2月1日のトモの血圧の測定結果は、最大血圧276mmHgでしたが、その後アムロジピン錠2.5mg4分の1錠を処方され、2025年2月15日には最大血圧193mmHgまで下がり、2025年3月8日には、最大血圧が183mmHgまで下がりました。しかし、通常の最大血圧は140mmHgということで、まず目標として最大血圧160mmHgを目指して、アムロジピン錠2.5mgを1回4分の1錠から半錠にすると言われました。そして、2025年3月29日の血圧の測定値では、最大血圧が135mmHgまで下がり、トモの血圧をコントロールするための投薬量については、アムロジピン錠2.5mgを1回4分の1錠から半錠で定まりました。血圧が基準値内に収まり、ほっとしました。

 そして2025年4月26日は、トモの血圧の測定血液検査のほか、慢性腎臓病(腎不全)の経過を診るための半年に一回の超音波検査(院長先生からクレアチニンなど安定している間は半年に一度で良いと言われている)をしていただくことになっておりましたので、動物病院に行ってきました。

 超音波検査は、前回の超音波検査が2024年9月7日でしたので、7ヶ月ぶりにトモの左右の腎臓の超音波検査をしていただきました。

 まず、「血液検査結果」については、以下のとおりでした。

 CRE(クレアチニン)の数値は、2024年は、                   1月6日2.35mg/dl、1月20日2.26mg/dl、     2月3日2.42mg/dl、2月20日2.47mg/dl、     3月2日2.25mg/dl、3月23日2.36mg/dl、     4月6日2.45mg/dl、4月20日2.51mg/dl、     5月4日2.46mg/dl、5月18日2.59mg/dl、     6月1日2.51mg/dl、6月15日2.57mg/dl、    6月29日2.74mg/dl、7月13日2.39mg/dl、    7月29日2.34mg/dl、8月10日2.45mg/dl、    9月7日2.81mg/dl、9月21日2.55mg/dl、    10月5日2.36mg/dl、10月19日2.49mg/dl、   11月2日2.54mg/dl、11月16日2.43mg/dl、   12月28日2.64mg/dl             でしたが、今年(2025年)の数値は、          2月1日2.43mg/dl、2月15日2.24mg/dl、    3月8日2.8mg/dl、3月29日2.38mg/dl、      4月26日2.25mg/dl              という数値で、基準値は少し超えていますが、昨年の一番低かった3月2日と同じ良い数値となりました(基準値は0.90〜2.10)。トモの腎臓の数値は、2020年8月5日にクレアチニンが初めて1.0台から2.0台(2.00mg/dl)となり、2020年10月20日には2.28mg/dlとなっていましたが、2025年4月26日は2.25mg/dlでしたので、4年6ヶ月以上腎臓の数値を悪化させずにキープすることが出来たということになりました

 BUN(尿素窒素)の数値は、2024年は、          1月6日48.4mg/dl、1月20日44.8mg/dl、      2月3日44.6mg/dl、2月20日46.9mg/dl、     3月2日41.1mg/dl、3月23日42.9mg/dl、     4月6日41.3mg/dl、4月20日41.0mg/dl、     5月4日41.2mg/dl、5月18日38.7mg/dl、     6月1日41.9mg/dl、6月15日40.6mg/dl、    6月29日39.1mg/dl、7月13日37.2mg/dl、    7月29日39.5mg/dl、8月10日49.3mg/dl、    9月7日47.4mg/dl、9月21日43.6mg/dl、    10月5日48.3mg/dl、10月19日39.7mg/dl、    11月2日47.9mg/dl、11月16日39.0mg/dl、   12月28日46.9mg/dl、             でしたが、今年(2025年)の数値は、             2月1日46.1mg/dl、2月15日42.6mg/dl、    3月8日43mg/dl、3月29日48.7mg/dl、      4月26日41.4mg/dl              という数値で、基準値は超えておりますが、昨年の数値の良い数値と同じくらいの数値でした(基準値は17.6〜32.8)。尿素窒素の数値は、2020年6月10日に初めて30台から40台(46.0mg/dl)になり、以後4年9ヶ月以上、30台〜40台をキープしてきました

 IP(無機リン)の数値は、2024年は、          1月6日4.2mg/dl、1月20日4.5mg/dl、       2月3日5.1mg/dl、2月20日4.7mg/dl、       3月2日4.9mg/dl、3月23日4.6mg/dl、       4月6日4.8mg/dl、4月20日5.0mg/dl、       5月4日4.9mg/dl、5月18日5.6mg/dl、       6月1日4.8mg/dl、6月15日5.3mg/dl、      6月29日3.8mg/dl、7月13日3.8mg/dl、     7月29日4.4mg/dl、8月10日4.7mg/dl、     9月7日5.0mg/dl、9月21日4.4mg/dl、     10月5日3.8mg/dl、10月19日4.7mg/dl、    11月2日4.3mg/dl、11月16日4.5mg/dl、    12月28日4.5mg/dl              でしたが、今年(2025年)の数値は、         2月1日4.7mg/dl、2月15日4.3mg/dl、      3月8日4.9mg/dl、3月29日4.6mg/dl、      4月26日4.4mg/dl                という数値で、前回より改善しておりかつ、基準値の範囲内、昨年の数値の低めの数値と同程度でした(基準値は2.6〜6)。無機リンの数値は、通院の都度、測定されてはおりませんでしたが、初めて測定されたのは、2020年3月16日(トモをセカンドオピニオンで初めて院長先生の動物病院で診ていただいた日)でしたが、この日の数値が4.5mg/dlで、手術も含めて診ていただくために連れて行った2次救急動物病院の受診日の2020年3月26日が3.9mg/dl、積極的な内科治療で治療していくことに決め、院長先生のところに戻ってきて治療を始め、2020年6月24日が5.0mg/dl以後、基準値を超えることなく推移してきました

 Ca(カルシウム)の数値は、2024年は、   1月6日11.4mg/dl、1月20日11.7mg/dl、     2月3日11.6mg/dl、2月20日11.3mg/dl、     3月2日11.2mg/dl、3月23日11.9mg/dl、     4月6日11.7mg/dl、4月20日11.8mg/dl、     5月4日11.8mg/dl、5月18日12.2mg/dl、     6月1日12.2mg/dl、6月15日11.8mg/dl、    6月29日12.3mg/dl、7月13日11.3mg/dl、    7月29日11.6mg/dl、8月10日11.5mg/dl、    9月7日11.9mg/dl、9月21日12.1mg/dl、    10月5日11.1mg/dl、10月19日11.8mg/dl、   11月2日12.1mg/dl、11月16日11.7mg/dl、   12月28日11.7mg/dl             でしたが、今年(2025年)数値は、       2月1日11.9mg/dl、2月15日12.0mg/dl、    3月8日10.5mg/dl、4月26日12.5mg/dl    と、微増ではありますが、過去1年間の数値の中では一番高い数値となりました基準値は8.8〜11.9)。

 そして、体重の推移は、2024年は、          3月2日3.9kg、3月23日3.92kg、        4月6日3.96kg、4月20日4.0kg、        5月4日3.88kg、5月18日3.9kg、        6月1日3.84kg、6月15日3.95kg、        6月29日3.85kg、7月13日3.9kg、        7月29日3.75kg、8月10日3.9kg、        9月7日3.85kg、9月21日3.85kg、        10月5日3.85kg、10月19日3.75kg、      11月2日3.85kg、11月16日3.85kg、      12月28日3.88kg                 でしたが、今年(2025年)の体重は、      2月1日3.85kg、2月15日3.85kg、        3月8日3.85kg、3月29日3.85kg、        4月26日3.8kgと少し体重が減りました。

 今回の血液検査結果については、BUN(尿素窒素)とCRE(クレアチニン)の数値が、上記のとおり、2020年から現在(2025年4月)まで、4年6ヶ月以上、悪化させずに良好に保てていることは、本当素晴らしいと繰り返し言っていただきました。

 そして、超音波検査により、トモの左右の腎臓を見ていただきましたが、右は小さく完全に萎縮、左は波打ったボコボコの形(本来は玉子型)ですが、前回2024年9月7日の検査の時とほぼ変わっていないので、腎臓も残った機能を保っていると思われるとのことでした。

 院長先生の的確なご指示があり、それに従って対応してきましたが、院長先生には、病気の発見、治療方針の提案やわかりやすいご説明、各種検査によるトモの体調管理、治療における適切な処置、トモの体調管理に関する各種飼い主への適切な指示及びアドバイスにつきまして、本当に感謝しております。初めて受診した2020年3月16日からもう5年1ヶ月が経ちましたが、慢性腎臓病、腎不全を悪化させずに、元気で過ごさせていだだいていることに、本当に有り難いと思っております。

 そして次の心配事は「血圧」ですが、血圧につきましては、2025年3月29日の「血圧検査結果」は、最大血圧135mmHgとなり、通常の最大血圧140mmHgより低い数値まで下げることが出来ましたが、2025年4月26日の測定値は最大血圧206mmHgとなり、また上昇してしまいました。

 アムロジピン錠2.5mgを1回4分の1錠から半錠にしたことで、血圧管理が上手く出来ていると思っていましたが、血圧を抑えられていない結果となっていました。

 この血圧の薬については、別の先生(2次救急動物病院から来られている先生)とも協議してくださり、アムロジピンが効いていないかもしれないということで、別の薬に変える検討ごなされましたが、次の薬への切り替えの判断は慎重になさりたいということで、この時のトモの様子が、体調が悪い時のイライラがなく、いつもののんびり悠然とした様子でしたので、一時的な興奮かもしれないということで、一度だけ様子を見ましようということになり、次回の血圧測定時に測定値が高ければ、薬を変えるということになりました。しかし、トモの体調がおかしければすぐに動物病院に連れてきてくださいと言われました。

 現在は、血圧が高くなってから起きたことがある、目の出血やふらつきや失禁は起きておりませんので、少しでも変化があればすぐに動物病院に連れて行こうと思います。トモの高血圧で一番最初に症状が出たのは眼底出血と網膜はく離ですので、目の様子はよくチェックしようと思います。

 このBlogを書いております本日は、2025年5月4日ですが、2025年4月26日の受診日から1週間経ちましたが、食欲、元気、目の様子、脈拍、呼吸、排尿、排便、特に異常はなく、今のところは次回通院時の血圧測定値に注目したいと思います。

 トモ(14歳8ヶ月)の病気は現在、2020年3月から治療を始めた尿路結石、尿石症、慢性腎臓病(腎不全含む)に加え、2024年9月左眼網膜はく離、2024年11月右眼眼底出血が判明、そして2025年2月には高血圧症も判明し治療を開始ました。14歳になり月齢を重ねることによって、病気が増えていっております

 慢性腎臓病(腎不全)の治療状況が安定しておりますので、今後は、高血圧症治療の安定に向けて、注意が必要な状況です。

 病気がいろいろあり心配ですが、トモが生きていてくれるだけで幸せですので、有り難い気持ちでトモの治療に向き合っていきたいと思います。

🌸🍀✨

 なお、トモの既往歴については、慢性腎臓病(腎不全)の判明時に、「尿管結石による尿管の部分閉塞」と「尿石症(腎臓に微細な石がいくつかあり)」の治療をして完治しましたが、これ以外にも成猫になって何年かして、「骨軟骨形成不全」や「外鼻孔狭窄」の症状が出てきて、この病名と診断されました。

 トモの「骨軟骨形成不全」については、以下のBlogで記載しておりますが、その後のレントゲン画像の写しを掲載して、経過をBlogにしたいと思います

Blog93【骨軟骨形成不全】
【猫の骨軟骨形成不全 ねねともきなこ猫介護日記】骨軟骨形成不全

 また、トモの「外鼻孔狭窄」については、ワンちゃんでよくする「外鼻孔狭窄拡張手術」をしていただき、呼吸しやすくしてもらいました。詳細は以下のBlogに記載しています。猫では珍しい手術ということですが、ネネのリンパ腫の主治医のT先生に手術してもらいました。歳を取るに従って呼吸が苦しそうな鼻詰まりの呼吸音が顕著になってきましたので、T先生から勧められて手術となりました。

Blog86【猫の外鼻孔狭窄拡張手術】
【猫の外鼻孔狭窄 ねねともきなこ猫介護日記】猫の外鼻孔狭窄拡張手術

 トモの病気がこれからどうなっていくのかわかりませんが、今後もトモの治療経過や介護の時に感じたことなどを都度、詳しく記載してまいります。このBlogが皆さまの大切な猫ちゃんの治療方針や介護に少しでもお役に立つことになれば…幸いに思っております🍀🌸🐾

 次回は、Blog133【高血圧症〜尿路結石・尿石症の克服〜積極的な内科治療Part2慢性腎臓病(腎不全含む)(その5)】を記載いたします。

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 これまでのトモの闘病経過(2020年2月に判明した尿管結石、尿石症、そして慢性腎臓病、腎不全の治療詳細)はこちら↓↓↓にまとめております。

 トモの尿路結石症、尿石症、慢性腎臓病(腎不全含む)の【積極的な内科治療】の全体版は、こちら↓↓↓です。

積極的な内科治療(尿路結石・尿石症・慢性腎臓病(腎不全含む))
猫の尿路結石及び慢性腎臓病の積極的な内科治療

 猫たちとの日常の様子を動画にして、ねねともきなこちゃんねるにアップしております。

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