2023年10月に入って、ネネは「キャットフードを食べない又は食べにくそうにしている日が続き、元気がなく、体重が軽くなってきている」状況で、体重は7月2日4.0kg、8月5日3.78kg、9月9日3.7kg、9月16日3.5kg、9月30日3.58kgと減少していったこと、
2023年10月14日の受診時の体重は3.4kgでしたが、「血液検査」結果からは、「クロラムブシル錠(抗がん剤)が効いていない」と判断できるほどの検査結果は出ておらず、別の抗がん剤に今切り替えてしまうと、後の選択肢が少なくなるということで、もう少し「クロラムブシル錠(抗がん剤)」を継続することとなったこと、
10月14日の受診後、ネネはさらにご飯が食べられなくなり、ガリガリに痩せてきて抱っこすると子猫時代のように体重が軽くなってきたため、10月19日は急遽、連絡して病院に連れて行ったこと、
10月19日の体重は3.34kgであり、「血液検査」、「超音波検査(腹部)」、「FNA検査(腹腔内)」、「細胞診検査」の検査が行われましたが、T先生からは、「血液検査の結果については、HCTヘマトクリットが減少し、ALBアルブミンが減少しており、体重は3.34kgと減少しているので、クロラムブシル錠が効いていない可能性があり、リンパ腫が高グレード化した可能性があります。」と言われ、この日は、外部の検査機関に出している検査結果が出るまでのつなぎということで、「ロイナーゼ注用」という抗がん剤を打ってもらったこと、
薬は「プレドニゾロン注射液(ステロイド薬)」、「エンロフロキサシン注射液(抗菌剤)」、「ジフェンヒドラミン注射液」、「皮下補液(乳酸リンゲル)」の処置がなされたこと、
以上が前回までの経過です。
10月25日は、「細胞診検査」などの結果を聞くため、ネネを連れて動物病院に行きました。
T先生から外部の機関に出していた「細胞診検査」などの検査結果の説明があり、「病理検査の結果、ネネちゃんのリンパ腫はやはり高グレード化していることが判りました。」と言われました。
前回の受診時に、T先生からそのように言われておりましたので、「もしかしたら高グレード化したかもしれない。」とは思っていましたが、そうは言っても本当にその結果が確定してしまうと、感じたことがないような深い悲しみを感じました。大切に守らなければならなかった子供が重い病気になった時の母の気持ちと同じでした。
T先生には私の方から「私の方でも何でもしますので、先生、治療はできることは何でも手を尽くしてください。どうぞよろしくお願いします。」とお伝えし、T先生からは、次のような治療方針や注意点などのご説明がありました。
「高グレード化したので抗がん剤を変えなければならないですが、これから使う抗がん剤については、この抗がん剤が効いた場合、リンパ腫に効くのですが、他の臓器も傷めてしまうので、3週間に1回抗がん剤を投与して、他の臓器を回復させながら、3週間後に2回目を投与します。ネネちゃんの体調に注視しながら治療していくことになりますので、今から説明することをご自宅で行っていただき、体調の変化があればすぐに連絡の上来院してください。」とのご説明があり、
加えて「ご自宅で、『検温』『呼吸数』『心拍数』『元気』『食欲』『飲水量』を測ってこの用紙に記録してください。抗がん剤の影響で免疫力が落ちると一時的に感染症にかかりやすくなり発熱することがあります。ご自宅で熱を測ることで早期発見早期治療ができます。平熱よりも少し熱が高くても、元気・食欲があれば少し様子をみて、2~3時間後にまた熱を測り上がっていれば来院してください。元気がなく熱が40度を超えていたらすぐに来院してください。これを見逃すとすぐに死んでしまうことがあります。熱はネネちゃんが落ち着いている時に測り、平熱を把握しておいてください。抗がん剤投与後48時間は糞・尿に直接触れることを避けてください。抗がん剤投与数日間は食欲が若干低下することがあります。その際、食べさせるために普段食べない『おいしいもの』を与えすぎると下痢や吐き気を助長してしまいます。抗がん治療中の食べ物は必ず食べなれたもの・消化の良いもの・獣医師が許可したものを適量与えるようにしてください。元気・食欲が明らかにない場合や1日に3回以上の嘔吐あるいは水も吐いてしまう場合、尿の色が赤い・血尿や頻尿が認められる場合、下痢が1回でも認められる場合、安静時の体温・心拍数・呼吸数が基準値を逸脱している場合、このような場合は速やかにお電話の上、来院してください。また、どんな些細なことでも気になる変化があれば、ご自身で判断せずに必ず病院にお電話ください。」とのご説明がありました。
この日(10月25日)は、「血液検査」、「超音波検査(腹部)」が行われ、投与された抗がん剤は「ニドラン注射用」、処置としては「皮下補液(乳酸リンゲル)」、処方された薬は、「セレニア錠16mg」、「ディアバスター錠」、「ビオイムバスター錠」、「プレドニゾロン錠5mg」でした。
この日の「血液検査」の結果は、以下のとおりでした。
T先生から「経過を診たいので、1週間後の11月1日に来院してください。」と言われ、次回の予約しました。
私自身としては一生懸命これから介護をしていくこととして、T先生にも治療は何でも出来ることは手を尽くしてくださいとお願いをしましたが、後、私ができることはと言うと、神様にお願いするくらいしか残っておりませんでしたので、動物病院からの帰りに、地元の神社に2人(私とネネなので一人と一匹)で「病気平癒祈願」に行きました。
前回、ネネが尿路結石で腎臓と膀胱を直接繋ぐ手術をしていただいた日も、当時同じ気持ちで、手術が無事成功するよう地元の神社(毎年お正月に初詣に行って自分と猫たちの御守をお受けする神社です)に祈願に行き、手術は成功いたしましたので、今回も何とかお助けいただきたくお願いするため、地元の神社に2人(一人と一匹)で行きました。
ネネの「高グレード化」したリンパ腫の勢いが鎮まり、「完解」に向けて治療が進んでいきますよう、何とかお助けくださいとお祈りしてまいりました。
自宅に帰り改めてT先生からいただいた外部の検査ラボから報告された「病理検査結果報告書」の「顕微鏡所見・肉眼所見」には、医学的・専門的なことが記載されておりましたが、「コメント:飼い主様・ご担当の先生へ」の欄を読んでみましたところ、次のことが記載されていました。
「空腸リンパ節塗抹では不整な形状を示す大型リンパ球が優位に得られ、限られた細胞数の中であっても核分裂像が認められる点からも、ご指摘の通り、高グレードリンパ腫と確定されます。
腫瘍瘤の塗抹に関しましても、少量ではありますが上記と類似した不整な大型リンパ球後得られている点から、同様の高グレードリンパ腫病変が形成されている可能性が考えられます。
既往歴からは、小腸領域のリンパ腫が高グレード病変へ悪性転化したことが予想されます。
小腸を中心として多発性に高グレードリンパ腫病変が形成される危険があり、病変の拡大やそれに伴う穿孔・腹膜炎など警戒した慎重な経過観察が望まれます。
また、他のリンパ節や体腔内諸臓器への病変の波及、白血化にも注意が望まれます。
なお、本塗抹上の腫瘍性とみられるリンパ球にはアズール顆粒の含有が少量ながら観察されており、組織傷害性の強いLGLリンパ腫である可能性も考えられます。」
と記載されていました。
私はこの報告書を読んで、少しの変化でも見逃さすに先生に報告しないと、抗がん剤の効きだけでなく、他臓器への影響や、抗がん剤が効かなくなった場面で、リンパ腫が拡がって、穿孔や腹膜炎がおきたり、癌が転移したり、組織傷害性の強いLGLリンパ腫であった場合は、もっと治療が難しくなるということが判りましたので、私としては、決まった時刻に検温、脈拍数、呼吸数、元気、食欲、飲水量を測って記録することで、T先生に正確な情報をお伝えして、ネネの様子をよく観察して、上記以外の少しの変化でも報告しなければいけないと思いました。
●その後のネネの病状につきましては、Blog31「リンパ腫の治療 その5」で記載いたします。
Blog31はこちら↓↓↓
●次回は、Blog30「初めてのお花❤」をお届けします。Blog30はこちら↓↓↓
●動画もありますので、よろしかったらご覧ください。↓↓↓
いつもお読みいただきまして、ありがとうございます🙇
ねねともきなこ
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