Blog14では、
2021年8月から「皮下補液」+「経口補水(200ml)」でお水(水道水)を与えるようにして、さらに9月から「BUNを食べてくれるという善玉菌の(アゾディル)」を与えていましたが、トモの腎臓の機能が弱ってきているのが加速してきているせいか、なかなかBUN(尿素窒素)の数値が下がらず、2022年3月頃には、トモの体にむくみが出てきて体がパンパンになってきたため、2022年3月27日を最後に「皮下補液」はやめることになったということ、
また、「皮下補液」をやめた以降の1日に与える水の量については、院長先生から「慢性腎不全のため腎臓の機能が衰えているため、水をたくさん飲ませることで、老廃物を押し出させることが必要であり、1日に400mlの水を経口補水で与えるようにしましょう。」とのご指導を受けて、シリンジで12mlの水を1日4回与えることとし、12ml×8本×4回=384ml、投薬は薬をすり鉢で擦って粉末にしたものを水で溶いて与えて、その際に水を16ml与えることができれば合計400mlになるため、その方法で行っていたということを記載いたしました。飲みやすいように人肌の温度のお湯を与えていました。
2022年4月に入って、4月2日、4月9日、4月16日、4月23日、4月30日と通院して、血液検査をしてもらった結果については、
4月 2 日 BUN(尿素窒素)44.1、CRE(クレアチニン)2.37、BUN/CRE比18.6
4月 9 日 BUN(尿素窒素)42.2、CRE(クレアチニン)2.44、BUN/CRE比17.2
4月16日 BUN(尿素窒素)42.9、CRE(クレアチニン)2.47、BUN/CRE比17.3
4月23日 BUN(尿素窒素)42.6、CRE(クレアチニン)2.24、BUN/CRE比19.0
4月30日 BUN(尿素窒素)42.5、CRE(クレアチニン)2.27、BUN/CRE比18.7
であり、BUNは40台、クレアチニンは2.0前半で横ばいでした。
2022年4月30日は、超音波検査(腹部)を約8か月ぶり(前回は2021年9月6日)にしていただきました。
院長先生に診察室に呼ばれ、検査結果についてご説明を受けたのですが、なんと「トモちゃんの左腎臓を超音波検査で見てみたところ、以前あったいくつかの石が全て流れてなくなっていました。すごいです、本当によかったです。これからは、腎臓の機能が弱っている分、腎臓が老廃物等を濃縮する力が弱まってきているので、引き続きお水をしっかり飲ませて、水の力で老廃物を押し出させることで、血液の数値が悪くならないように管理していきましょう。」と言われました。
石が全て流れたことが非常にうれしく思ったのですが、この頃には長期間の介護に腎臓に石があることに慣れてしまっていて、一生、石と共に過ごさなければならないような気持ちになっておりましたので、このような結果になれたのだということがピンと来ずにしばらく放心状態というか、「長かった緊張感」が簡単には解きほぐれず、まだ信じられないという気持ちでした。
じわじわと喜びが込み上げてきて、トモの顔を見ると、いつものように目がクリクリしていて、キョトンとしていました。じわりと幸せを感じました。
「直ちに命に関わる状況から脱した」ということで、本当に安堵いたしました。
このことにより、トモの病状について総括いたしますと、気づかない間におきていた右側尿管結石により、右腎臓と尿管は壊死して、左腎臓と尿管のみとなり、さらに左尿管に結石が詰まり、「積極的な内科治療」により、半年で石を流すことができましたが、石が詰まっていた間に徐々に悪くなってしまった左腎臓には、複数の石があり、それについても「積極的内科治療」で全て流れ、結石が尿管を詰まらせる心配はこの時点で消滅したという状況となりました。
今残っている病気は「慢性腎臓病」であり、「慢性腎不全で腎臓の機能が衰えているため、水をたくさん飲ませることで、水の力で老廃物を押し出させることが必要であり、1日に400mlの水を経口補水で与える」ということを継続して行っております。
腎臓機能が弱り尿が出にくくなっているため、油断をすると体が水でパンパンになりますので、これについても先生に診てもらいつつ、何とか体調を悪化させないように維持しています。
末永く、トモと一緒にいるために、これからも引き続き頑張っていきたいと思います。
これまでの「積極的内科治療」の経過を振り返って、これがよかったのではないかということについて、順番に以下のとおり書き出してみました。
以上1及び2が「尿路結石」と「腎臓からの石の排出」の経過の全てとなります。
院長先生が提案してくださる方策は「全てお願いし、自身も対応した」という流れになりますが、この方法は、私の場合、ほかに2匹の猫がおり、全ての猫にできる方策かというと、「時間」や「費用」等の関係でできないかもしれません。
今回は「過去に猫を飼った時の反省を踏まえて何でも全てやった」ということなのですが、例えば、たまたま弱っている猫ちゃんに道で遭遇して保護して病院に連れて行って病気がわかったり、学生さんで保護した猫をかっておられて病気がわかったり、たくさんの行き場をなくした猫ちゃんの保護活動されている方(尊敬しています)におかれましては、全ての猫にこのようなことができるかというとそうではないということもありますので、デリケートな問題だと思っております。
これまでのトモの介護のブログの締めくくりとして申し上げたいのは、「時間」も「費用」も病気になってからの苦労と比べるとそれほど大変ではありませんので、
これまでのトモのブログが、皆様の大切な猫ちゃんが万が一同じような病気になられた際に、命を救うことになる手助けになることができましたら、本当に幸いに思っております。
次回のBlog17「積極的な外科手術 その1」では、トモの病気と同じ尿路結石となったネネ(現在は小腸のリンパ腫で闘病中ですが、2020年10月に左尿管に尿路結石がみつかり手術をして成功したとき)のことを記載したいと思います。
●Blog17はこちら↓↓↓
●動画もありますので、よろしかったらご覧ください。↓↓↓
いつもお読みいただきまして、ありがとうございます🙇
ねねともきなこ
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