Blog20【積極的な外科手術 その3】

積極的な外科手術(尿路結石・尿石症)

 ネネについて、10月31日にCT検査を受けに行き、検査結果については、読影医の先生から、画像を見せていただきながら以下のような「所見」についてのご説明がありました。
 以下は読影医の先生の「所見書」に記載のものです。
「腹部CT検査では、左側腎臓において腎盂の拡大を認める。拡大した腎盂内のCT値約20HUであり、すぐ近くの尿管内にX線高吸収所見を認め結石を疑う【赤色矢頭】。この所見は2個並んで確認でき、大きさはぞれぞれ、約4.6×1.0mmと5.3×1.3mmの棒状に認められる。また、同部位の尿管構造は不明瞭であり周囲脂肪組織に不整なCT値上昇と造影増強所見が認められることから、炎症が疑われ、尿管構造の破綻も否定できない。また、結石と思われる所見は左側腎臓内に3個確認できる【黄色矢頭】。左側尿管においては上記以外に明らかな結石所見は認めないが全体的に拡張し、造影剤投与後13分においても造影剤の流入は確認できない右側では、腎臓内に大きさ約1.2mmのX線高吸収所見を認める【緑色矢頭】(結石を疑う)。尿管においては明らかな結石所見は認められず、尿管への造影剤流入は造影剤投与後2分で確認できる。肝臓・脾臓・膵臓に特異な所見は認めない。腹腔内リンパ節の明らかな腫大は認めない。」
ということでした。

 先生からのご説明を聞いて、「左尿管は棒状の結石ということは、石がたくさん繋がって棒状になったということ?造影剤が流れてないことからしても、左尿管は機能していなさそうなお話であり、左腎臓内には3個も石があるみたいだし、右の尿管は石はないが右腎臓には1つ石があるということなので、左の尿管は維持するのは難しそうだということになるのかな・・・。右腎臓からも石が下りてくるかもしれないから、トモと同じようにお水をしっかり飲ませないといけない(ウェットフードに水を入れていわゆる「お茶漬け」のようにして与えるだけでは足りないから、トモのようにシリンジでお水を与えて腎臓の石が小さいうちに押し流さないと・・・)。」と思いました。

 CT検査の先生からのご説明を終えて、医療情報としていただいたものをA動物病院に提出しにいくことになっていたので、ネネを連れてA動物病院にその足で向かいました。
 A動物病院に到着し先程の検査結果を提出して、11月4日の手術に向けての準備として、「超音波検査」、「尿検査」、「細菌同定・薬剤感受性試験」が行われ、「アモキクリア錠」が処方されました。
 

 いよいよ11月4日の手術のため、前日の11月3日から入院となりました。

 入院の直前に動画を撮りましたので掲載します。そんなに調子悪そうではないのに、こんな検査結果なんですよね・・・。院長先生もおっしゃっていたけど、本当に猫は具合が悪いのを隠すのが上手なんですね。飼い猫は敵がいないから隠さなくてもいいのに。隠さないでほしいのに・・・。°(´ฅωฅ`)°。


 入院当日(11月3日)の血液検査の結果は以下のとおりでした。

 
 今回の手術で「左腎臓と膀胱を繋ぐ手術」が行われ、これが成功すればネネの左腎臓悪くなることを防ぎ、左腎臓にある3つの結石が今後下りてきても膀胱にそのまま落ちていくようになり、また右腎臓にある石が下りてきて万が一、右尿管を詰まらせることがあっても、今回の手術の術後が良ければ、右の腎臓や尿路結石があった場合に補えるという好循環となると思われましたので、「何とかこの手術が成功して、ネネが健康を取り戻し、そしてこの術式が術後の経過も含め問題なく行える手術になれば尿路結石で悩む全ての猫ちゃんの希望になるのに・・・。」と思いながら11月4日の手術を迎えたのでした。 

●「手術」の結果については、次回のBlog21「積極的な外科手術 その4」で記載したいと思います。
 Blog21はこちら↓↓↓

●動画もありますので、よろしかったらご覧ください。↓↓↓

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