Blog10【積極的な内科治療(後編)その1】

積極的な内科治療(尿路結石・尿石症・慢性腎臓病(腎不全含む))

 前回、9月30日の超音波検査でトモの左尿管に留まっていた石が流れてなくなったことをお伝えしたところですが、トモの左腎臓にはまだ他にもいくつか石がありましたので、今後は、これらの石が尿管に下りてきたときに前回と同様なことが起こるため、それに対する内科治療となりました。トモは既に左片腎となっており、スペアの腎臓はもうありませんので、定期的な監視が必要でした。
 院長先生によると、「腎臓に石が留まったままであればまだよいが、尿管に下りてきた場合、前回のときのようになるので注視しつつ、それに対処していかなければならない。」ということでした。
 
 前回、尿管から石が流れた時点での血液検査の結果は、
   9月30日 BUN(尿素窒素)39.1、CRE(クレアチニン)1.86、BUN/CRE比21
という状況でしたが、その次の受診日の血液検査では、
  10月20日 BUN(尿素窒素)37.0、CRE(クレアチニン)2.28、BUN/CRE比16.2
という結果になってしまいました。


 薬については、引き続き、「ラプロス55㎍」、「尿路をきれいにするというサプリメント(CT-Clean Caを与えました。

 その次の受診日の血液検査で、
11月25日 BUN(尿素窒素)39.6CRE(クレアチニン)2.7、 BUN/CRE比14.6
と、さらにクレアチニンの数値が上昇していきましたので、病院で「皮下補液(背中に乳酸リンゲルを点滴で入れる))」をすることになりました。
 


 薬は、引き続き、「ラプロス55㎍」、「尿路をきれいにするというサプリメント(CT-Clean Caを与えました。 
 クレアチニンが上がったままでしたので、「皮下補液(乳酸リンゲル」を11月25日と11月26日にも行いました

 その次の受診日の血液検査は、
   11月27日 BUN(尿素窒素)37.7、CRE(クレアチニン)2.70、BUN/CRE比13.9
クレアチニンの数値は上昇したまま変わらなかったので、院長先生から餌についてのご指導があり、以後はトモにロイヤルカナン「腎臓サポート」を食べさせることになりました。
 先生によると病気の治療のために診ている猫がどういう食事を食べているかわかっていると管理がしやすいということでしたので、直ちにご指導に従うことにいたしました。

 その後の血液検査の結果は、
   11月30日 BUN(尿素窒素)37.7、CRE(クレアチニン)2.27、BUN/CRE比16.6
   12月 9 日 BUN(尿素窒素)37.8、CRE(クレアチニン)1.93、BUN/CRE比19.5
12月23日 BUN(尿素窒素)37.4CRE(クレアチニン)2.53、BUN/CRE比14.7

となり、クレアチニンの数値は上昇したままの横ばいとなりました。
 
 この時(12/23)から、「ラプロス55㎍」、「尿路をきれいにするというサプリメント(CT-Clean Ca)」のほかに、「腎臓の健康をサポートしてくれるというサプリメント(アミンアバスト)」も飲ませるようになりました。

  今回のクレアチニンの上昇に対し、トモに対して行った対処を整理すると、以下のとおりでした。

  • 腎臓病の薬(「ラプロス55㎍」を投薬
  • 尿路をきれいにするというサプリメント(CT-Clean Caを与える
  • 腎臓の健康をサポートしてくれるというサプリメント(アミンアバスト)を与える
  • 餌をロイヤルカナン腎臓サポートに変更した

 9月に左尿管から石が流れて、ホッとしたのも束の間、その直後から3ヶ月間の血液検査の数値はかんばしくなく、2020年から2021年への年越し後も引き続き、トモの介護は続いていくこととなりました。

 上記の「投薬」、「サプリメント2種類」、「腎臓サポートの餌」が、トモの病状の回復に向けて効果があってくれますよう祈りながら、2021年のお正月の初詣では、そのことをお願いいたしました。

 この時期はまた腎臓から石が尿管に下りてくるかもしれないという「先行きの見えない介護」で不安な状況でしたが、院長先生のお力を借りまして、「積極的な内科治療」としては、尽くせるだけの手を尽くしておりましたので、「やれることはやっているはず・・・。」というふうに思うようにして、自分の気を紛らわせておりました・・・。

●続きは、Blog11「積極的な内科治療(後編)その2」で記載いたします。
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