Blog17【積極的な外科手術 その1】

積極的な外科手術(尿路結石・尿石症)

 2020年3月に発覚したトモの「尿路結石」及び「慢性腎臓病」「積極的内科治療」により治療して3年半(2023年10月現在)、トモは元気でいてくれていることを記載してきました。
 実は、2020年10月に、ネネが「左尿路結石」となり、2020年10月からはトモとネネの2匹の猫が闘病をしていたので、今回はそのことについて記載したいと思います。

 2020年9月30日にトモの左尿管に詰まっていた石が流れたことを院長先生から伝えられ、喜んだのもほんの束の間、翌日の10月1日にネネが嘔吐をしました。
 すぐに病院に連れて行き、勤務医の先生(以前、トモの左尿管の石を触診で見つけてくれた先生です。以後は「T先生」と呼びます。)に診てもらい、とりあえずは原因不明の消化器疾患として注射をしていただき、「吐き気止め」を処方していただきました。
 しかし、翌日も嘔吐をしたため、すぐに病院に連れて行って、T先生に「レントゲン(胸部)(腹部)」、「超音波検査(腹部)」、「血液検査」をしてもらいました。

 「血液検査」の結果は以下のとおりでした。
   10月 2 日 BUN(尿素窒素)32.4、CRE(クレアチニン)1.92、BUN/CRE比16.8


 検査の結果、ネネの「左尿管に石が詰まっている」ということが判明いたしました。

 私は「まさか2匹の猫が連続してこんなことになるとは・・・。」と無謀日な状態での新たなショックだったのですが、一方で、トモの尿路結石が流れた直後でしたので、「トモでなんとかなったんだから、ネネもなんとかなるはず・・・。」と意外にも即座に気持ちを切り替えてこの状況に立ち向かうことができました

 T先生からネネの病状について、次のようなご説明がありました。

トモちゃんと同じ尿路結石で、ネネちゃんは左尿管が石で閉塞しています。右の腎臓が生きているので腎不全にならずに済んでいます。これはトモちゃんの時よりは良い状況です(トモの時は既に右腎臓と尿管が委縮して壊死していました)。まずは石が移動するか見ていきたいと思いますが、トモちゃんの時よりもネネちゃんの石の方が大きいので、手術が必要になる可能性が高いと思います。ネネちゃんも尿管にだけではなく、腎臓にもいくつか石があります。」ということでした。

 しばらく内科治療で石が移動するが様子をみるとのことでしたので、その後、10月8日、10月15日、10月22日と通院し、「血液検査」、「超音波検査」の検査と、「ミニプレス錠0.5mg」を処方してただきましたので、これを飲ませておりました。

 この通院期間の「血液検査」の結果は、以下のとおりでした。
   10月 8 日 BUN(尿素窒素)29.8、CRE(クレアチニン)1.96、BUN/CRE比15.2
   10月15日 BUN(尿素窒素)32.8、CRE(クレアチニン)1.77、BUN/CRE比18.5
   10月22日 BUN(尿素窒素)26.9、CRE(クレアチニン)1.81、BUN/CRE比14.8   

 
 10月22日の通院時に、T先生から、
 「20日程度、内科治療で様子をみましたが効果はないようですので、手術に切り替えた方が良さそうです。」というお話がありました。

 「手術」と言いますと、前回、トモが尿路結石になり、2次診療の動物病院で3つの治療方針の説明を受けた時の治療方針の1つに「尿管を切開して石を取り出し縫合する手術」のご説明を受けたのを思いだしました。切開して尿管から石を取り出して、ステントを入れるというような説明だったですが、そのステントも人工のものなので、長く使っていると老廃物が詰まってくるということ、そうなると次はSUBシステムになるというようなことをおっしゃっていたのを思い出しました。

 そのことについてT先生にご質問いたしますと、T先生は、
今回ネネちゃんについて考えている手術は、まず、尿管を切開して石を取り出して縫合する方法で尿管が維持出来そうなら尿管切開手術を、尿管を維持するのがだめそうなら石を一緒に尿管も切除して、腎臓と膀胱を直接繋ぐ手術を考えています。それでもだめな場合はSUBシステムとなります。腎臓と膀胱を直接繋ぐ術例が少ないので術後の経過の資料が少ないのですが、術後の経過が良ければ、腎臓にあるいくつかの石が後に下りてきても、尿管がないので詰まる心配がなく、そのまま膀胱に落ちていくので、そういう意味でもこの術式は期待が持てます。やってみられますか?」
というようなご説明でした。

 今回行おうとしていた手術は、トモの時と違い、ネネの腎臓と尿管の右側が生きていて、左側をチャレンジする手術でしたので、トモの尿路結石の時の治療方針を選択した時より難しくありませんでした。
 私は先生に、「腎臓と膀胱を繋ぐ手術をできるようであればお願いいたします。」と申し上げました。
 T先生は、「わかりました。それでは、手術日を決めて、私はその間に手術の準備を行いますので、準備している期間に、CTを撮ってきてください。」とおしゃられましたので、手術日は11月4日に決め、教えていただいた病院のうちの1つを選択して、CT検査を10月31日に予約をしていただきました。

 その後は、
10月30日は、「レントゲン検査」、「血液検査」、「超音波検査」が行われ、手術の準備が進められていきました。
 「血液検査」の結果は、
  10月30日 BUN(尿素窒素)31.8、CRE(クレアチニン)1.92、BUN/CRE比16.5 


でした。

 「積極的な外科手術」を選択し、ネネと2人で「完治」に向けて頑張ることといたしました。
 末永くネネと一緒に居たいのです・・・。

●次回のBlog19「積極的な外科手術 その2」では、電車とバスに乗って2人(1人と1匹ですが)で CT検査に行った日のことを記載したいと思います。
 Blog19はこちら↓↓↓


 その前にBlog18では「ネネの赤ちゃんの頃」を簡単にご紹介したいと思います。
 ネネが急にこんなことになり、病気のことを記載しながら、トモの介護ばかりに必死でしたが、ネネが私の家に初めて来てくれた頃のことを改めて振り返りました。 

Blog18「ネネが赤ちゃんの頃です」はこちら↓↓↓

 いつもお読みいただきまして、ありがとうございます🙇

ねねともきなこ

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